GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~



昼休み、仲良しの志穂(シホ)と賀古(カコ)の3人で中庭のベンチでおしゃべりしながら、お菓子を食べていた。



楽しい時間に遮るかのような彼氏・将夫(マサオ)からのメール。



「何?栞…まだ、あの将夫とは別れてなかったの?」



「だって、あいつ…ストーカー化しそうで怖いじゃん」



「でも、暴力振るわれているんでしょ?」



「まぁね」


私はスマホを握り締めながら、志穂の問いを返す。


 
----私も将夫とは別れたい・・・



最近、つくづく思っていた。



どんなに力を込めても、180センチ超えた長身の体格のいい将夫の力には負ける。



Hを拒んでも、強引に奪われてしまう…



意を決して、私は別れる決意を固めた。





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