GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
尭耶さんはやんわりと私の手を離した。



「…私…あなたのセフレになります!!」


私は離した上着の袖を再び、自分の意思で掴んだ。



「…こんな若い子が俺の…相手してくれるなんて嬉しいね…」



尭耶さんは自分の袖を掴んだ私の手を両手で包み込むように握った。



「…俺に言葉と心は求めるのは禁止だから…いい?栞ちゃん」



「はい」



「夜も遅いし…俺は帰るよ…」


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