君の隣で夢みた未来
気分転換にいいのかもしれない。


私は簡単に返事をして、最寄りの駅で待ち合わせと言う事になり電話を切った。


ベッドから体を起こして部屋着から着替える。


白いラフなYシャツにデニムのスキニーパンツ。


凄くシンプルな格好。


翔を待たせても悪いから、髪は巻かずにラフに束ねる。


しっかり化粧するのも時間がかかるから、簡単に済ませて伊達メガネで誤魔化そう。


小ぶりなクラッチバッグに財布と携帯とリップクリームと煙草を入れて家を出た。



夜道にカツカツとヒールの音が響く。


夏休みに入ってから翔と会うのは初めて。


翔と面と向かって合うのは「圭介の事をどう思っているのか?」と少し話した以来だった。



正直、少しだけ緊張する。



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