横で眠る「あなた」【未完】
第10章
ファミレスに着くと、恵子が私に横に来るように声をかけて来た。
私も話したかったので、恵子の横に行こうとした。すると、理先輩が私の腕を引いて、「傍にいてよ。」と言ってきた。

理先輩を断るのが、何故か悪い気がして、恵子には「後で行くね。」と言って断った。
恵子は、私と理先輩の間に何かあった事に気がついたみたいで、「私がそっち行く。」と言って、私の右横に座った。

恵子は、座ったと思ったら「ところで、ふたりの間で何があったの?」といきなり核心をついた質問をぶつけてくる。
つきあうことになったと答えていいのかそうか悩んでいると、理先輩が「つきあうことになった。」と答えた。

恵子は予想していたみたいで、「理先輩、良かったね。」と言っている。
と、いうことは恵子は、理先輩の気持ちに気がついていたということなんだろうか?
恵子に「理先輩の気持ちをいつから知ってたの?」と聞いてみた。
恵子は、「紹介した時から、理先輩が恵理子の事を気に入ってるな~って思って。それからかな?」とか言い出した。

初めて会った時って、喧嘩した気がするけど?と思って。
恵子にそう言うと、「理先輩は、女の子にあんな風に喧嘩をしかけるのは、珍しいことなんだよ。」と言う。それじゃ、嫌われたと同じじゃないと思った。

「恵理子のこと嫌ったのかと思ったんだけど、理先輩に恵理子が言い返した時、恵理子に自分の意見を言ってけみたいに言って恵理子を受け入れなかった?」と恵子は言った。
理先輩が、私を受け入れたかどうかはわからないけれど、確かに「自分の意見を言え」みたいなことは言われた気はする。
「それを聞いて、理先輩が恵理子のこと気に入ってくれたってわかったの。」って恵子は言った。そして、毎日のように会っていた中で、恵子は理先輩が私を見てるって気がついたらしい。
私は、何も気がつかなっかたのに、恵子はすごいなと感心してしまう。

左隣の理先輩が「彼女は、何も気がついてなかったよ。それどころか、僕に気になる子がいるは知っているのに自分だとは思ってなかったしね。」と言い出した。
恵子は、それを聞いて笑いだし、「先輩、大変でしたね。」と言った。
「本当に大変。でも、きみは、なんで気になる子ががいるって知ってたの?恵子が教えた?」と私に聞いてきた。






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