横で眠る「あなた」【未完】

第111章

理先輩の家で、自主ゼミの飲み会があった時、たまたま私と理先輩が買い出しに当たったので、理先輩の家に早く行った。

部屋で、音楽をかけていたようだった。

その音楽の音を少し大きくして、聞かせてくれた。

結婚行進曲だった。
「僕は、きみと将来この音楽で、結婚式をあげたいと考えてるよ。」と言った。

私は「私には婚約者同然の人がいるのよ？」と言うと「奪うよ。彼には悪いけどね。」と理先輩は言った。

しかも「僕は１５の時から、ずっときみが好きだ。彼なんかに負けない。」と言い出した。

私は、この人は、どこまで「自分」が1番なんだろうと思った。
それでいて、多くの人に好かれる彼が不思議だった。

私は、彼に追いつめられていってる気がしてならなかった。

冷静な判断をしなくちゃいけないと、自分に何度も何度も言い聞かせた。