横で眠る「あなた」【未完】
第24章
私は「小枝子先輩の時は、お母様に言われてそれでいいや。と思っちゃったんですか?」と聞いた。

理先輩は「母が気にいらない女の子とつき合って、母との間に波風を立てるのがイヤだった。今度、時間をとって話すけれど、これは僕の生い立ちの負の部分だと思う。
でも、小枝子と別れる時に言われたんだ。次につき合う女の子は、ちゃんとお母様からどんな事を言われても、僕が守ってあげてってね。」と言った。

「小枝子に言われて、とんでもなく傷つけた事に気がついた。
だからね、今度は同じ間違いはしないよ。
あの時、守ってあげられなかった小枝子の為にも、好きなったきみの為にもね。」と理先輩は言った。

私は、小枝子先輩の大きさに圧倒された。
たった、1つしか違わない女性。
でも、私はいくつになっても、小枝子先輩みたいな事は言えないと思った。
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