横で眠る「あなた」【未完】
第3章
健二以外の男の子。
しかも、年上の先輩と話すなんて、緊張してしまう。

何を話せばいいのだろう?

そんなことを思っていると、あなたの友人が笑顔で、「緊張してるの?」って聞いてきた。

この先輩は、私でも知ってはいた。
女の子なら一度は彼女になってみたいと言われてるバスケ部のキャプテンの奏(そう)先輩。

「あんまり、男子と話したことないの?」って、素敵な笑顔で言われて余計に返事ができなくなってしまって。

恵子が「奏先輩。彼女は人に慣れるまで時間がかかるの。それと、奏先輩みたいな人に話かけられたら、余計に緊張するんだから、からかっちゃダメ!」って、手助けしてくれた。

それで、ホッとしていたのに。

あなたは、「これからもそうやって誰かに守って貰って、生きていくの?」
「大人になっていけば、もっとたくさんの人に出会うんだよ? ずっと、そうやって人づきあいは苦手って、誰かの後ろの隠れて、いるつもりなんだ。」

そうあなたは、私の心を突き刺した。

別に誰かの後ろにいるつもりはなかった。
慣れれば冗談も言えるし、気の強い部分から、喧嘩もできた。
でも、人に慣れるのに時間が、かかるそれだけだった。
それだけなのに、ここまで言われなきゃならないんだろう?
そう思った瞬間。

「なんで、そこまで言われなきゃならいんですか?
私の事を良く知りもしないで、適当なこと言わないでください。
守って欲しいなんて、一言も言ってませんよね?
勝手に、人のこと決めつけないでください。」
そう怒っていた。

あなたは「怒れるんじゃない。そうやってもっと自分の思っていること言っていた方がいいよ。」って笑っていた。

恵子や奏先輩は、そんなあなたに呆れ顔だったけど、私はあなたになんでこんなことされなきゃいけないのかわからず困っていた。

しかも、嫌な気持ちではないというのが厄介だった。

これは一体なんだろう?

その時の私にはまったく気づくことのできない気持ちだった。
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