横で眠る「あなた」【未完】
第84章
いつもの年なら、裏プログラムを考えていた。
でも、今年は、入試に集中したかったから、考えていなかった。

それでも、周囲は、私のことだから何かをやるだろうと期待していた。

私は、かなりこの周囲に、腹を立てていた。
準備するのだって、考えるのだって、毎年大変だった。
1年間、学校の様子を良く見て、決めた。
行き当たりばったりで、やってるわけじゃなかった。

何もやらないというのも1つかとも思った。
でも、どうせなら今の私のイラダチを形にしてみようと思った。
今年だけの特別バージョン。
置き土産。

学校は、誰のもの?と問いかけた。
誰かだけに、期待を追いかぶせたり、「できる人」だけが、学校に関わればいいんじゃない。

学校にいるすべてのみんなが、それぞれのできる事を、それぞれのできる範囲でやる事。

それじゃないと、誰にも幸せはこない。

最後の裏プログラムは、こんな内容だった。
自分本位の内容を、やったわりにはウケが良かったけど。


この裏プログラム以降は、本当に必死に勉強した。
受験勉強なんて、したくないとずっと思ってたけれど、合格する為には何だってする!感じにすら、この頃はなってたと思う。



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