ルーズリーフ



「あ、ごめんね?

 待たせちゃった?」



「ううん。

 今来たから・・・行こうか?」



そう言って差し出された手



私は小さく頷いて

その手を握り返した



今でも、

手を握るだけで恥ずかしい



「今日、部活は?」



達樹君が聞いてくる



「今日はないの。

 明日はあるんだけど・・・」



「そっか。

 じゃあ迎えに行く」



「え!いいよ!

 達樹君部活無いでしょ?」



「ろこなと、ちょっとでも

 一緒にいたいから?」



イタズラっぽく微笑みながら言う

達樹君に、

私は顔を真っ赤にさせた




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