ルーズリーフ



・・・そろそろかな



音楽室から音が聞こえなくなって

待ち合わせの場所で待ってた俺は、

出来るだけ見やすい場所に移動した



すると、3分くらいで

制服姿のろこなさんが走ってきた



「ごめんなさい!

 待ちましたか・・・?」



「大丈夫。

 じゃあ、・・・帰ろうか?」



小さな声で言うと、

ろこなさんも小さく頷いた



2人ならんで帰る



「ろこなさんって、家どこらへん?」



「う~ん・・・

 あと少し行ったところを

 曲がったところ、だよ」



めっちゃ近い・・・

もっと話せると思ったのに・・・



「あの・・・・・・」



若干落ち込んでいるとき、

ろこなさんが話しかけてきた



「ん?なに?」



「・・・さんって呼ばれるのは、

 ちょっと・・・嫌かも・・・」



< 52 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop