ルーズリーフ

傘を差して・・・

☆心ｓｉｄｅ



「･･･あの人は予知夢でも見れる？」



　ザァ･･･！！



奇跡のように、

雨が降っている･･･



本当に傘ないんだけど



先輩に迷惑かけるわけも

いかないので･･･



「･･･多少雨にぬれても

　まぁ、大丈夫？かな」



雨の中を歩いていく



先輩に会ってから

雨の日のあの悲しみが

まるでなかったかのように･･･



優しく、包み込む



「･････」



「おい！

　お前何してるんだよ！？」



後ろから手を引かれて

ずぶ濡れの私は、

先輩の胸に飛び込む



「･･･雨に打たれて

　濡れてます、ね･･･」