結婚できるの?
亜里沙が驚いたのは、陽太も自分と似たような悩みを抱えていたこと――。

だから亜里沙が相談したとき、陽太は誰よりも亜里沙に共感を示した。

そして共感だけにとどまらず、陽太は自身の夢や悩みまで打ち明けた。

恋人の千香には話していない自分のことを、亜里沙にはさらけ出したのだ。


「俺、亜里沙の気持ちは痛いほど分かるよ。俺も似たようなモンだから」


これが、亜里沙の悩みを一通り聞き終えた陽太の第一声。

言われた亜里沙は深く突っ込んだ。


「どこが似てるの? 将来が定まってないところ?」
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