史上最悪!?な常務と

「あ、あの、アタシ…」


おずおずと前に出る。


「彼女は新しくうちに配属された秘書ですよ?
貴方が配属させたんでしょう?
忘れました?」


アタシの言葉を遮り、ニッコリと笑って常務が答える。


…がその笑顔はどうも嘘っぽい。


「秘書?
…にしては後部座席にいたように見えたが?」



ヤバ、バレてんじゃん。


その言葉にアタシはぎくっとする。


そりゃ、そうだ。

どう考えても、
誰が考えてもおかしい。


なんで秘書が後部座席で常務が運転してるのか。

なにか言い訳考えないと。


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