史上最悪!?な常務と

「あの、お気になさらず…」


「いいよな、
親がいないって」


そう言って複雑な表情でアタシを見る。

親がいないのがいいって…。


「そんな言い方…」


「どうしようもない親ならいないほうがずっとマシだ」


視線を遠くに向けてぽつりと言う。

さっきの穏やかの表情から一変、
とても厳しい顔になる。


いつも会社で見てるような。


怖くて冷たい表情。



「で…でも…、
…そんな風に言っちゃダメですっ!」


アタシは思わず言った。


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