史上最悪!?な常務と
えっと、えーと。
「あ…あのっ!
これは違いますからっ!
ちょっと風邪気味でその…」
しかめっ面のままの常務。
「だれもそんなことは聞いてない。
挨拶一つもできないのか、オマエは?」
あ…挨拶…ですか…。
アホなアタシ。
「暇があったら挨拶の練習でもすればどうだ?
無能な秘書だな」
な…、なによ…。
二言目にはすぐそうやって役に立たないように言う。
アンタがアタシを選んだんでしょ?
違うの?
無能だって言うのならそれを見抜けなかったアンタのほうが無能でしょっ!
…自分のことを棚に上げ、
ボスの悪口を言ってるアタシも、
まあ、…なんだけど。