史上最悪!?な常務と

・ 小切手について





清水さんからの話を聞いて午後からの仕事は手につかず。


アタシの知らないところで事がどんどんとややこしくなっててる気がする。

気がするんじゃない。

なってる。



「おつかれさまでしたー、
お先に失礼しますっ」


仕事も終わり、
急いで部屋を出る。

小切手のことがあるし。


「あっ!
桃山さん、待ちなさいよ!
話があるんだけど?」


「そうそう、ちょっと待ってよ」


向島さんと墨染さんの声が背後に聞こえた。

あー、もう、
仕事はちゃんと片付けたつもりなんだけど?


大きく息をついてドアノブにかけた手を降ろす。


そしてそのままの状態で

「なんでしょうか?
明日の仕事の準備なら…」


「ああ、仕事じゃないのよ」


「ほら、如月令嬢と会ったでしょ?
なんの話だったのかなーって」


そんなこと…。

「どうでもいいじゃないですか…」




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