お姫様のオオカミ
「で、さっそくだけど何があったの?」

「えっあ…」

『何があった』そう聞かれて、考える。
でも、わかんない。
なんで避けられてるのか。すれ違い続けてるのか。
私が悪いことをしてしまったのか。
考えても出てこない。

わからな過ぎて大粒の涙があふれ出た。

「しっ詩音ちゃん!?」

「すっすみま…せん…」

驚いたような声。
泣くことが迷惑だってわかっているのに止まらない。止められない。
なんで?なんで?
泣くことなんてないのに。
わかってるのに。
泣いちゃいけないのはわかってるのに。
玲央の気持ち、わかんない。
わかんないよ…
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