失恋はっぴーえんど


「星...。」


ふと空を見上げると、
綺麗な星が飛んでいた。



黒く塗りつぶした大きな画用紙に
ビー玉を落としたみたいだ。



丘の上にいると、
人よりちょっと空に近くて嬉しい。




...こんなの俺らしくないな。


こんなに女々しかったっけ。



そう思いながら丘を下ろうと足を進める。
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