you know,I love you
「誰が誰を好きだって?」


何も言えなくなってその口に杏仁豆腐を詰めていると

上から、少しだけ怖い声が降ってきた。


「アツシくん!」

るみの嬉しそうな声。

るみはアツシのことを本気で好きだ。

何も言わないけど、見てればわかる。

今だってほら、頬が少し赤くなった。



アツシはいつも食べてるカレーを乗せたトレイをあたしの隣に置いた。

「昨日、なんで来なかったんだよ」

アツシは大好物のカレーに手もつけずに言う。





昨日は、結局夕方までカオルさんのところにいて

ずっとおしゃべりをしていたのだ。


といっても、カオルさんはほとんどあいづちを打っているだけだったけど・・・
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