隣の山田君
「おばさん!

 何してんの?」





光男と同じ年位の子供の声―





私はふと、我に返った。


「えっ…?

 何って…

 何だろう…。」


何だか分からなかったが、

私の目には涙が溢れていた。


「確か―

 山田君のおばさん?」


私はコクリと頷いた。


「葬式で見た時とは別人みたいにやつれて…ます…よ。

 もしかして、自殺を図ろう…とか…?」


少年は唐突ながらも

気遣いながら聞いてきた。


「光男が死んで、

 次は旦那が警察に…

 私…

 もう、どうしたらいいのか分からなくて…。」




「おばさんが死んだところで、

 山田君は喜ぶんですか?

 生き返ってくれるんですか?

 そんな無意味な事はやめたほうがイイですよ…

 俺も…イジメの疑いをかけられていた…
 
 でも、真実を突き通せば、

 絶対神は見放さないし、

 山田君も力になってくれると思うんです!

 頑張ってくださいよ!」


私は恥ずかしながら、

中学生に励まされた―



もうちょっと、頑張ってみようかな。。。


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