私を愛して




朝目が覚めると見慣れない天井があった

体を起こすと目の前に顔がひょこっと現れた。


「おはよー。紘ちゃん。」


「っ‼きゃ。」


悲鳴を我慢したが、小さい悲鳴が出てきた。
それを聞いたその人は焦ったように私の顔を覗き込む。


「ご、ごめん‼驚かせる気はなかった。」


その人は必死に謝ったその必死な顔が可笑しくて笑ってしまった。
私は今麻耶さんの家に住んでいる。

お母様が決めたことだ。



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