恋が生まれる瞬間
「ハハ…そうだね」



『第1走者は位置に着いてください』



スターターを務めるのは、校長先生。




第1走者の片瀬君。
やっぱり緊張してんのかなぁ?




スタートラインについた片瀬君は、トラック正面をジッと見ながら3度深呼吸をした後、クルッと顔だけこっちを見ている。



「おーい、鳴瀬頼んだぞぉ」



片瀬君が鳴瀬君に声をかけた。

私もつられて、後ろを振り返り鳴瀬君を見る。





鳴瀬君は、手足をクネクネストレッチしている。

そして「お前次第」と笑った。
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