恋が生まれる瞬間
「ホントごめんね。」
麻生さんは、両手でゴメンポーズをとりながら去って行った。



「……」


ハハハ
今日、図書委員の当番だった…っけ?

しかも一人で…ハハハ

「はぁー」




「里香ぁ、何やってんのぉ、早く早く」



杏子ちゃんが下から大声で手招きしてる。



「うん、今行くぅ」





窓から顔を出して、杏子ちゃんに返事をしてから、

思わず落としてしまったお弁当を拾おうと振り返る
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