夢でいいから~25歳差の物語
意識を取り戻して最初に目についたのは真っ白な天井だった。
なんだかふわふわした気分。
「どこだろう。最新式の天国ってこんなところなのかな」
そんな変な独り言を呟いた。
しかし私の口には酸素マスクが付けられ、右腕には点滴の針が刺さっていた。
おまけにあちこちに傷をつくってしまったようで、身体中が痛い。
その時、ドアが開く音がした。
誰だろう。
カーテンに遮られて姿が見えない。
あの世を統帥する神様かな。
その人はカーテンを開けるシャッという音と共に姿を現した。
とたんに胸が高鳴る。
「先生!」
そこにいたのは世界で一番会いたかった人だった。
「流星!良かった。本当に良かった…」
先生は心底嬉しそうな顔で言う。
心から私を心配してくれていたんだ。
そう思うと胸の奥が燃えるように熱くなった。
「あの、私は一体何を?」
「川岸に全身びしょ濡れになって倒れていたらしい。あんなところで何をやっていたんだ?」
「…」
どうやらあの後、運良く川岸に流れついたらしい。
だが、その途中であちこちにぶつかったらしく傷だらけだった。
あっ、そうだ。
指輪…。
自分の左手の薬指には確かに指輪はなかった。
「そういえばお前、丸2日間も眠っていたんだぞ。8月1日に発見されて、今日は8月3日だ」
「そうなんですか。どうりでお腹がすいたわけだ」
「あっははは。まったくお前ときたら」
先生のそんなまぶしい笑顔、久しぶりかも。
「そうだ。とりあえず医師を…」
「先生、待って下さい」
私は先生のワイシャツの裾をつかむ。
「どうした?」
2人きりのうちに言っておかないと。
「ごめんなさい。結婚指輪、なくしてしまいました…」
なんだかふわふわした気分。
「どこだろう。最新式の天国ってこんなところなのかな」
そんな変な独り言を呟いた。
しかし私の口には酸素マスクが付けられ、右腕には点滴の針が刺さっていた。
おまけにあちこちに傷をつくってしまったようで、身体中が痛い。
その時、ドアが開く音がした。
誰だろう。
カーテンに遮られて姿が見えない。
あの世を統帥する神様かな。
その人はカーテンを開けるシャッという音と共に姿を現した。
とたんに胸が高鳴る。
「先生!」
そこにいたのは世界で一番会いたかった人だった。
「流星!良かった。本当に良かった…」
先生は心底嬉しそうな顔で言う。
心から私を心配してくれていたんだ。
そう思うと胸の奥が燃えるように熱くなった。
「あの、私は一体何を?」
「川岸に全身びしょ濡れになって倒れていたらしい。あんなところで何をやっていたんだ?」
「…」
どうやらあの後、運良く川岸に流れついたらしい。
だが、その途中であちこちにぶつかったらしく傷だらけだった。
あっ、そうだ。
指輪…。
自分の左手の薬指には確かに指輪はなかった。
「そういえばお前、丸2日間も眠っていたんだぞ。8月1日に発見されて、今日は8月3日だ」
「そうなんですか。どうりでお腹がすいたわけだ」
「あっははは。まったくお前ときたら」
先生のそんなまぶしい笑顔、久しぶりかも。
「そうだ。とりあえず医師を…」
「先生、待って下さい」
私は先生のワイシャツの裾をつかむ。
「どうした?」
2人きりのうちに言っておかないと。
「ごめんなさい。結婚指輪、なくしてしまいました…」