私、幼なじみが好きなんです。




そうちゃんは、はあ…と深い溜め息をついた。


それから、


「…何、弱気なってんだ?俺と一緒の高校行くんだろ?」


と 言うと、先に歩いて行ってしまった。

そうちゃん。
そうちゃんなりの慰め方、心に響いたよ。緊張なんてそうちゃんの一言で飛んじゃった。




「..うん、そうちゃん。私ぜっったーい受かるからね!!」


私は叫びながら門をくぐった。


そうちゃんは、うんざりしたような顔をしていた。



ありがとうそうちゃん。私、精一杯頑張るよ。



< 53 / 207 >

この作品をシェア

pagetop