プレシャス・ラブ ♪
「……だからー!!私、家庭教師なんて聞いてなかったし、勉強なら自分でするし。帰ってくださいよ!」

先生は、困った顔をしてる。

モジモジ系?


なんかウザイ。この先生…。


暗い感じだし、分厚いレンズの眼鏡までして、髪の毛はパリパリのダサ男…。


「でも、君のお母さんに頼まれて来た訳だし…。
帰るわけにも行かないんですよ…。」


「あ~メンドイ!本人がヤダって言ってるんだから!」

「でもなぁ…。」



マジ、ウザイ、ダサ男…。


「まじ、帰って!」


私は、先生を思いっきり睨む。

自慢じゃないけど、私の睨み方は半端無く怖い。


学校の席替えで、一番後ろをキープした男子が、私の一睨みで譲ってくれるほどだ。


それなのに、それなのに、

それなのに…。


なかなか帰ろうとしない先生。


「仕事ですから、帰れませんよ。」



そろそろ、追い出すのも疲れてきた。



どうしたら帰るのか…?


流石に、言う言葉も無くなってきたよ…。




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