ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
そう思いながら、うつむいていると……。


あたしの隣で、のんちゃんがボソッと呟いた。


「そうそう。
だから、あたし。
走って呼びに行かされたんだよね。
あの子を」


「……え?
あ……。
そういえば……」


のんちゃん……。


五十嵐くん達の後を……北東棟に向かって、走ってきてた。


それなのに、あたしが飛び降りたとき、のんちゃんがいなかったのは……。
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