ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
それなのに、ここから飛ぶなんて……。


「怖いよ……」


あたしは顔を両手で覆った。


さっきまでは、男に追われていたから……。


怖くて、早く逃げ出したくて、必死になれた。


でも、今は……。


あたしを追いかけてくる男もいないし、さっきまでいた小太りの男もいない。


それに、下には五十嵐くんがいてくれる。
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