先輩と後輩クン〜貴方わどっちを選ぶ?〜【完】
「よかった…」



そう言うとあたしに寄りかかるように乗ってきた。



「俺、弱くてごめん」



あたしは先輩の肩をしっかり支えた。


「弱くない人間なんていないよ。でもその分あたしが支える。だから先輩はそのままでいて」



これが本音だから。


お願いだからあたしの元を離れないで。



あたしが先輩の弱いところは支えるから、だから、だから。



そう思っていたのに、



ごめんね、先輩。


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