あなたのぬくもり
それから、どうしたのだろう…気がついたら自分の部屋の布団で横になっていた。

うっすらと、どうやって帰ってきたのかは覚えていた。

でも、頭がぼんやりしていてあれが現実が夢なのか分からなかった。

それから少しして、私はあれが現実だったと理解した。

下腹部に痛みを感じトイレに行くと、下着に血が付いていたからだ。

「ハジメテ」では無かったが、痛かった。
それから私は恐怖に襲われた。

「怖い…怖いっ。」

そういいながら布団へ潜って泣き続けた。
…どれくらいだろう、涙が枯れるくらい泣いて私はタンスに手を伸ばし、服の下に隠しておいたカッターを取り出し、手首へと当てた。

グッと力を入れているはずなのに手首にはうっすらとしか痕が付かなかった。

死にたいのに死ぬ勇気が無い自分が嫌だった。

だから私は腕にたくさんの傷を作った。

腕が赤くなるまで…。

なんで、私ばっかり…。
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