夢見るゾンビ
イエーイ!!
みんな、乗ってるかーい?DJばんびだよぅ!
これから楽しく野球のアナウンスするぜぃ!
スイッチ、オーン!
ボリューム、アーップ!
「さ・・・」
「ギャー」
ボリュームを上げすぎて、みんなが耳をふさいだ。
キャー、すみません!
DJじゃなくて、ウグイス嬢だった。
ウグイス嬢、ウグイス嬢。
私の中のウグイス嬢のイメージは、ポリエステルの白いブラウスを着たお姉さんだ。
私はそのお姉さんになったつもりで、背筋を伸ばし、すまし声を上げた。
「3番。バッター 内山くん」