恋する家庭教師



…ガキの頃に子供モデルをしていた時、イヤって言うほど女の子の格好をさせられたおぼろげな記憶もあるから、よけいにスカートに嫌悪感がある。




そんな事を思い出しながらも目の前で繰り広げられる二人の会話についていけない。





「葵! 安心しなさい。すぐに成績が上がるわよ」



浮き浮きとした母さんの顔に、俺は何だか嫌な予感がした。
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