笑う門にはオレ様がきた!!
ふと、
窓の外がすっかり
暗くなっている事に気づく。


「いけない、
晩ごはんの支度してないや。」


慌ててキッチンに行くと


いつもの藍染の甚平に
頭にタオルを巻いた師匠が
おにぎりを握っていた。


いや、違うな。
おにぎりらしきものを
握っていた。


「し、師匠…?」


「おう、
一段落着いたか?」


「す、すいません
私、晩ごはんの支度
何もしていなくて…すぐにしますね。
簡単なものになりますけど…」


「いいよ
ほら今日はこれ食おうぜ。」


と笑顔で師匠に差し出されたそれは


とてもとてもイビツな形をしていて
おにぎりというよりは
ただの固まりだった。







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