笑う門にはオレ様がきた!!
「どうもこうもありませんよ
相変わらず師弟関係のままですよ。
むしろ、前より人使い確実に
荒くなった気がします。」


と、正直に伝えると


「でもココちゃん綺麗になったって
社内でも、もっぱらの噂よ。
服のセンスだって随分と良くなったし
今だから言うけど入社してきた時だって
白のブラウスに黒のタイトスカート…
余りにも地味だから私、若干引いてたわよ。」


坂井さんが呆れ顔で言う。


「そ、そうだったんですか…」


私、そんな風に見られてたのか…。


知らなかったなぁ。
若干、衝撃の告白にへこんでいると


「だけど今は本当に
バリバリのキャリアウーマンに見えるわよ
何か洗練された感がよく出てるし」


と、坂井さん。


「本当ですか?
実は服装も師匠の教えで
自分の目をもっと養って
肥やせと言われています」


「そうなんだぁ」 


「はい、なので
これも修行のうちと思って
頑張ってます!」


坂井さんに誉められて
少し嬉しくなった私は
胸を張ってそう言った。







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