笑う門にはオレ様がきた!!
だけど
アイツに会ってからのオレは
少し変わりつつある。


見なくなった夢を
アイツを通してまた、見るようになった。


誰に対しても裏があるんじゃないかって


内心、嫌悪感で固まっていたオレの心を
アイツの笑顔が溶かし始めた。


ふと
アイツのヘラヘラと笑った顔が浮かぶ。


フッ…ったく


とにかく、
秋に行われるコンペで
決着をつけてやろうじゃないか。


いつになく熱くオレは
自分自身に誓うと


車をアイツが待つ我が家へと
急発進させた。



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