君一色

蒼side*



――――――――――――――――


「あのとき―――すみませんでした!」




驚きの混じった彼女の声に、自然と笑みが溢れる。

覚えてた………。

半年前の冬の日、雪の積もる凍えてしまいそうな外の公園で立ち尽くしていた彼女を見てから、
今日までその事を忘れた事はなかった。


“罪悪感”

―――たぶんそれだと思うけど。

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