愛し愛されて。

屋上




ダンダンダンダン

私たちは階段を上った。

もちろん手を繋いで。


この手

安心する。


ガチャッ



「ここまでくれば、あいつらもこねぇだろ。」


「そだね。」



良かったぁ
先生もチョロい。



「私、優ちゃんに会えなくて寂しかった。」



本当に寂しかった。



ぎゅ



「ごめんな。でも俺も同じだった。」


「え?」



優ちゃんも同じ?



「だから奈々の教室まで行っちった。」



ドキッ

優ちゃんがニカっと笑った。



「そっか。優ちゃん…ありがとね。」



会いにきてくれて。



「あぁ。みんなにまた冷やかされるな。」


「いいよ、別に。私、優ちゃんのこと大好きだもん。」



みんなに冷やかされても
優ちゃんのことだし
本当は嬉しい。



「俺は愛してる。」


「…っ// わ、私も優ちゃんのこと愛して…」



ちゅ。

言い終わる前にキスされた。



「俺はお前に負けねぇくらい愛してるから。」



ちゅ。

優ちゃんが角度を変えながら
何度もキスしてきた。

私の舌に絡めてきた。



「…ん…はぁ///」



優ちゃんにキスされると
体が溶けてしまいそうになる。

私はキスしてる最中に
何度もよろけそうになる。

そのたびに優ちゃんは
私を支えてくれる。



そして唇が離れた。



「奈々…好きだ。」


「…っ//私も。」



大好き
愛してる

優ちゃんにずっと
触れていたいほど。




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