愛し愛されて。

デート




「どれにしよっかなー。こっちかな。やっぱこっち?あ、これもいいな。」



私は鏡の前で服を
自分にあわせていた。



コンコン



「はーい。」



誰だろう。



「奈々?明日優也くんとデートなんでしょ?」



お姉ちゃんだ。



「な、何で知ってるの?」



私教えたつもり
ないけど。



「んー、何となくだよ。奈々ってすぐ行動にでちゃうから。」


「そ、そう?」



お姉ちゃんは20歳。
私と3歳離れているけど
結構仲がいい。

そして美容専門学校に
通っている。



「うん。迷ってんでしょ?服とか。」


「うん。髪型も。あ、お姉ちゃんやってくれない?」



いつも下ろしている
長い髪もアレンジしたい。



「分かったわ。やってあげる。奈々は髪が長いからうまくできそうね。」


「やったあ!あ、こっちとこっちどっちがいいかな?」



私が迷っている服を
見せた。



「んー、なんかイマイチね。あ、そうだ!ちょっと待ってて!」



お姉ちゃんは部屋を
出て行った。



「どうしょうかな。」



ガチャッ


は、早っ。



「奈々!私のワンピースなんだけど、これと合わせたら可愛いじゃない?」



か、可愛い。



「お姉ちゃん、これにする!あ、借りていいの?」



お姉ちゃんきないかな。



「当たり前じゃない!妹のためだもの!」


「お姉ちゃんありがとう!」



お姉ちゃんのおかげで
明日の服は決まった。




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