天神学園高等部の奇怪な面々30
「……銀先生?」

恐る恐る銀の顔を覗き込む七星。

「……おっと失敬、ちょっと考え事☆」

ニカッと笑って銀は立ち上がる。

食べ終わった食器の載ったトレーを片手に、彼は飄々と歩き出した。

その背中に。

「……私が……その…たとえば…たとえば『誰か保護者同伴で』夜の街を歩いていたとしても…」

「気にしなさんなぁ☆」

七星の不安そうな言葉を、銀は笑い飛ばす。

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