シャイな狼とドジな子羊
すると、狼くんは
「…ごちそうさま」
と、食べ終わったようで立ち上がった。
お、美味しかったかなっ?!
「お、狼くんっ…!」
あたしが狼くんと呼ぶと
振り向かず、
「…凄ぇ美味かった」
と言い、教室へと戻った。
狼くん……。
あたしは、狼くんの背中を見つめていた。
すると、地面に輝くものが落ちていた。
「なんだろう?」とすぐさま拾うと
それは、120円だった。
狼くん…っ
あたしは、その優しさに溺れてしまいそうだった。
このとき、心臓の奥で トクンッと小さな音がした気がした。