二重人格な後輩
「なんか、夢みたいだねっ」
俺に再び笑顔を向ける。
あー、この笑顔は俺だけに見せてほしい。
他の誰にも向けないでほしい。
なんて独占欲の強い考えが出てくる。
「夢だったら困るんだけど」
一瞬驚いた表情を見せた桃。
「そうだねっ」
また笑顔の桃を見て、この先が思いやられた。
俺はこれからどんだけ桃に振り回されるんだろうな。
他のやつにどんだけ嫉妬するんだろうな。
まぁ、誰が来ても絶対桃だけは譲らねーけどな。