二重人格な後輩
健人を目の前にして震えが止まらなくなった。
今もまだ、小刻みに震えてる体。
落ち着かないと。
もう健人とは関係はないんだから。
あの時、中学卒業とともに、健人とは全て終わったんだから。
「大丈夫か?」
気づけば体育館裏に来ていて、涼太くんがいちごミルクのパックジュースをあたしに渡してきた。
それをお礼を言って受け取る。
「金はいいから!俺の奢り」
お金、と言おうとしたあたしより先に断られてしまった。
「ありがと」
もう一度お礼を言って、パックにストローをさす。