二重人格な後輩



「心配すんな。もし、そうなったとしても桃が責任感じることはねぇから。そのせいで別れるとか言ったら、そっちの方が許さないから」



小林とか、関係ない。


あいつのせいで壊されるなんてごめんだ。




「桃はなにがあっても俺から離れようとすんな。分かったか?」



「うん」



その返事を聞いて安心する。


桃は、俺になにかあったとしたら、きっと自分を責める。



そんなことはさせたくない。





「送る」


「ありがと」




そのまま、二人で手を繋いで帰った。


なにがあっても、俺らならきっと大丈夫。



そう信じていた……。






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