二重人格な後輩





「おはよう、桃」



なんで健人があたしの家の前にいるの?




怖くないって思ってたけど、いざ目の前に現れると恐怖で震える。





「どうしたの?桃」


あたしに少しずつ近づいてくる。



どうしよう。




だんだんと縮まっていく距離。




あたしは、早歩きで健人の横を通り過ぎる。




「桃っ」


あれじゃ、あたしは追い込まれてしまう。




予想外だったのか、後ろからあたしの名前を呼ぶ。


だけど、止まることはない。






< 356 / 455 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop