二重人格な後輩



「さぁ」



「ふざけんなよ!!」



「キミはなにしに来たの?わざわざやられに来たの?」



「桃を返してもらいに来た」




涼太くんはまっすぐにあたしを見ながら、はっきりと言った。



その視線が心配してるようで、胸がギューッと締め付けられる。





「桃はお前のじゃないだろ?」



「お前のでもないだろ?」




涼太くんは鼻で笑う。


それにムカついたのか、めずらしく感情的になった健人。



「もう、お前はどうなっても知らないからな」




すると、健人が後ろに向かって手でなにかをした。




それと、同時にたくさんの怖い人が来た。




「まずは、様子見させてもらうから」





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