二重人格な後輩
涼太くんがあたしに心を許してくれた気がして。
学校では完全にかわいい涼太くんってイメージを、作ってるみたいだから。
学校の人が知らない涼太くんを知って、少し距離が近づけたって勝手に思ってるんだよね。
「今日はいろいろあったけど楽しかったよ。涼太くんには驚いたけどね」
ふふって笑うあたしに涼太くんは苦笑い。
「言うなよ?」
「うん!」
なんか、後輩に命令されてる感じだけど、別に悪い気がしないあたしって実はMなのかな?
新しい自分を発見したあたしは、涼太くんに送ってもらい家に帰った。
「桃先輩!昼一緒にしませんか?」
次の日から、涼太くんはあたしの教室によく来るようになった。