生徒会長と甘い会議



そしてあたしの目の前でひざまずく。



箱を横に置いてそれを開ける。


それは薬箱だった。





「……右の上靴と靴下脱げ」



あたしはその言葉に戸惑いながらも、大人しく従う。




すると薬箱から湿布を取りだし、あたしの右足に貼った。





「……悪かった。捻挫はそこまでひどくないと思うが、安静にしておけ」



「会長、気づいてたんですか?」



「今日は仕事が多いんだ。手伝え」





会長はあたしの質問に答えてくれなかったけど、瞬時にあたしの異変に気づいてくれたんだ。



思わず笑みが零れる。




その後は、なぜだか胸が高鳴りを感じていた。







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