生徒会長と甘い会議
「西村1位、優紗2位、雅也3位、私4位じゃん?慎はいっつも10位でしょ?生徒会メンバーじゃない人に抜かされちゃってますよ」
みんな頭良いんだ。
あたしが2位なのは、必死で勉強してやっとだよ……。
慎も一般的にはすごく頭良い!
「一桁の壁は厚いんだぞ!」
「えー簡単だけど?」
「お前すげームカつくな。今度こそ一桁取ってやる!」
一人で燃えている慎を見てつい笑みが零れる。
慎ってチャラそうに見えてたけど、意外と真面目なんだね。
勉強もしっかりやってるみたいだし。
「頑張ってね!慎なら取れるよ」
「おぉ!優紗に応援された。俺、絶対一桁取るぜ!!」
慎はやる気出たみたいで、あたし達に手を振って急いで教室から出て行った。
放課後の教室にあたしと香織ちゃんの二人だけになる。