オオカミヤローに捕らわれて
足がガクガク震える程緊張状態だったのが、一気に解けてしまった。


いいの!?もういいの!?


でも助かったかも…これ以上何か聞かれたら、私気絶してたかもしれないし。


「ハ、ハイ……ありがとう……ございます?」


疑問形になりながらも、きちんと頭を下げてお礼を言う。


すると伴路様の顔が今度は嫌そうな表情になり、目はトイレの方向を向いていた。


「―――こんな暗い公園で、女の子を1人でほっとくなんて………用心が足りねぇんじゃねぇの?成見君」


!?統…牙!?


「伴路………何だってお前が、ここにいるんだよ」
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