オオカミヤローに捕らわれて
「わ、わわ私まで!?なんで!?てゆーかそもそもなんで私はここに連れて来られたのっ!?」


「ウルセェ。いいから来い」


状況について来れてない女を、ムリヤリ家の中へ。


「ち、ちょっと!――――…フワァ………」


困惑気味に顔をしかめていた女だったが、家の中に入った瞬間まるでとんでもなく美しい物でも見たかの様に、言葉を失い、黙った。


フッ……当たり前か。


何てったって中はキラキラシャンデリアで隅々まで明るく照らされ、壁も雪の様に真っ白だ。


床には大理石が使用され、高級感が惜し気も無く発揮されている。
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